飴玉感覚
04


彼はドームへと近づいていった。
ドームは建設中で、緑色のネットが張られていた。
彼はそれも無視してドームに入っていった。
管理人が近づいてくるようだ。
さっさとこの中を物色して逃げようと思った。
お説教されるのはまっぴらだ。

このドームは何かを管理するために作られたようだ。
何か…外の風景や風やマシンを管理するのだろう。
まだ起動はしていないようで、モニターも真っ暗なままだった。
「なんだ、つまんないの」
彼は面白くしてやろうと思った。
これを起動させるのだ。
外もはちゃめちゃになって面白いだろうなと思った。
「よーし、起動スイッチはどこだ?」
彼は奥に続くドアを見つけた。
あの向こうにあるのかもしれない。

奥にはパソコンのキーボード大のパネルがあった。
近くに説明書が転がっている。
彼はそれをナナメ読みした。
これに手を乗せてパスワードを言えばいいらしい。
「パスワード…えっと…」
考えていると、後ろに気配。
管理人だ。
慌てて逃げようとしたが、捕まってしまった。
「二度と来るな!」
彼はアクセス制限をかけられてしまった。

「ふーんだ、けち」
こんなところ頼まれたって二度と行くか、と、彼はあっかんべぇをした。
「折角面白くしてあげようと思ったのに」
サイトから追放されていく途中、
彼の乗り捨てたマシンの所為で、マシンがフリーズした女性を見た。
「お前の所為なんだよ」
声なき声で言われた気がした。

彼はブルっと身震いした。


戻る