斜陽街で逢いましょう
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ここは斜陽街三番街の通称がらくた横丁。
こまごまとした店の並ぶ場所だ。
天井は低く、通りも広くない。
当然のように配管は剥き出し。
それでも、ここで逞しく生きている。
そんな場所だ。

ここに、最近店を出した者がいる。
どこからかふらりとやってきた…通称螺子師。
少し前まで扉屋の方に出掛けていたらしい。
何をしていたかは知らない。
聞くものが聞けば、
「新しいお客を開拓に行った」
と言う答えが聞けただろう。

螺子師は螺子を扱うことを商売にしている。
当然、売ることもする。
だが、螺子師が螺子師と言われる所以はそれだけではない。
気合いの入っていない者。
やる気のない者。
そんな人の『頭の螺子を締める』のも仕事だ。

螺子師は一族でそんな能力があるとも聞く。
訓練次第で螺子が見えるとも聞く。
実際のところはどうだか知らない。
螺子師はインパクトで…或いはドライバーで螺子を締める。
それも仕事にしている。
それだけは事実だ。

螺子師の生活を追ってみよう。


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