「ワイ、あやしい?めっちゃきずついたでぇ…」
酒屋はそう言うと、結構傷ついた表情を浮かべたまま、
「ほな…」
と、いい、去っていった。

君はしばらく一人で神屋の前にいた。
どれだけボウッとしていただろう。
ふと、店の奥から何か物音がしたような気がした。


店に入る