「そうか…まぁ、どうしても情報が得られないようなら、また来てくれ」
それだけ言うと、男はまた、ギターを爪弾きだした。

ランプを持ったピエロの、小さな照明の置物が、
皎々と男を照らしていた。

君は「ピエロット」をあとにした。


とりあえず斜陽街を歩く