わたしのことば
言葉が尽きる時。
最後に私は何を語るだろうか。
どの言葉を最後にして、すべての言葉が尽きるだろうか。
私の言葉は正しくないと思っている。
みんなが話していることが正しく、
私は間違って劣っている。
そう、思わないといけない。
私は間違っている。
だから、話してはいけない。
笑って肯定をしないといけない。
私は劣っているから、そうしないといけない。
それでも内側で言葉は渦巻き、
時折、ゆがんだ形で表に現れる。
よくないことだ。
歪んでいるのがよくない。
表に出ることがよくない。
飲み込んだ言葉はどこに行ってしまうんだろう。
消えずにどこかにある気がする。
いつか、それも解放した方がいいのだろうか。
普通の人なら解放した方がいい。
私は劣った人だから、
それすら許さない方がいい。
いつか私は誰とも話せなくなるだろうなと思う。
それはとても怖いことだ。
言葉がどこにも行けず、沈むばかりになってしまう。
どこに行けば許される。
誰か許してください。
自由に正しいことを話す人をうらやましく思う。
許されているんだな。
どうすれば許されるんだろうな。
もっと物語を書こう。
その言葉すら尽きたとき、
私がどうなってしまうのか、
わからないけれど、
きっと穏やかに笑っていると思う。