深呼吸


深呼吸。
私の内側に。
書くべきことを探して。
潜る感覚。

私が書くのは、
許されたいからじゃない。
私が書くのは、
何のためかはわからないけれど、
もしかしたら、何かのため、などではないのかもしれない。

久しぶりに潜る自分の内側は、
静かな深海のようだ。
今まではいろいろなものが騒がしい、浅い海のようだったのに。
深く深く。
どこまでも続いている。
何があるかわからない、静かな深い海。

太陽はずっと遠く、小さくくるくるしている。
もっと潜っていったら、それすら見えなくなるかな。
ずっと潜っていって、
自分の核には何があるんだろう。
知りたい気がする。
でも、そこまで潜ったら戻れない気がする。

不意に、潜っている自分に、
火山のイメージがよぎる。
ああ、海底にも火山はあるか。
自分のずっと内側にもそれはあるのか。

火山は赤い赤い胎児のイメージをしていた。
いずれ出会う作品のことなのか、
何を意味しているかは分からない。

私は浮かび上がることにした。
自分の内側を潜った、妄想の記録ここまで。


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