だれからなにから
何を書けば許されるだろう。
だれから、なにから、
許されるだろう。
もっと書かなくてはと思う。
それはなぜだろう。
だれから、なにから、
追いかけられているのだろう。
書くことが義務になっていないか。
書くことが呼吸にならないか。
深呼吸をするように、
気持ちよく書くことはできないか。
書くことに何を求めているのだろう。
許しか。
だれから、なにから、
許されることを望んでいるのだろう。
微笑みすら浮かべながら、
呼吸をするように書けないか。
苦しまないで書くことができないか。
なぜ苦しいのか。
なぜなのか。
何を書けば許されるだろう。
だれから、なにから、
許されるだろう。
どんな内容ならば許されるだろう。
何を書けば、
もういいよと言ってもらえるだろう。
がんばったねと言ってもらいたいのか、
そんなことは求めていない。
やわらかく笑いながら。
ここが果てだと思うときは来るのか。
それまで苦しまなくてはいけないのか。
だれから、なにから、
強制されたわけでなく、
私が選んだから、
苦しくて果てがない。
それでも書くのは、
私が選んだから。
だれから、なにから、
許されることは、きっとない。
私がたぶん、私を許さない。