君は占いは信じないと答えた。
「へぇ…信じないのぉ…気に入ったわぁ」
マダムは君の首筋に手を伸ばすと、何かを刺した。
「占い屋に来て占いを信じない人間って始めてみたわぁ。ねぇ、これからあなたは私のコレクションねぇ…」
君のからだは動かない。
マダムはくすくす笑い、
「珍しい人間って、だぁい好き♪コレクションの方を本職にしようかしらぁ♪」
と、楽しそうに言った。
「さ、この子をコレクションルームに持っていってちょうだぁい♪」
マダムは使用人に言いつけた。
君は動けないまま、運ばれていった。
「くすっ♪可愛がってあ・げ・るぅ…あたしの可愛いお人形さん…」
君の斜陽街での役割は『マダムのコレクション』に決定をした。
マダムのコレクションになったものがどうなるかは、マダム以外誰も知らない。
ただし、コレクション達がその部屋から二度と出てこないのは確かだ…
THE END