君は占いを信じると答えた。
「あらっ!今時珍しい純な子なのねぇ…あたしのコレクションに加えちゃいたいくらい♪」
そこへ使用人が戻ってきた。
「ごくろうさまぁ…あらっ…なかったのねぇ…残念だわぁ」
マダムが自分の事のように肩をおとした。
君が占い屋を出ようとすると、マダムが声をかけてきた。
「占いに出てたわぁ…君がどんな行動を取ろうと、君の探す物は同じ場所にあるってさぁ…」
そしてマダムは続ける。
「つまりぃ…根気をもって探し続ければぁ、どっかにはあるのよぉ。がんばってねぇ」
マダムはひらひらと手を振った。
占い屋から出てきた君に、斜陽街の住人が声をかけてきた。
「マダムに…刺されなかったか?」
君は刺されていないと答えた。
「マダムのあだ名を知ってるか?マダム・クィーンビー『女王蜂』だよ…気に入った奴に針を刺して、コレクションに加えちまうんだ…コレクションになった奴等は二度と、太陽を拝めないってな…」
斜陽街の住人はそう言うと立ち去っていった。
とりあえず斜陽街を歩く