君は結果次第だと答えた。
「ふふっ…そんなものよねぇ…いい事は信じ、悪い事は信じなぁい♪人間なんてそんなものよねぇ…」
マダムは君の顔をまじまじと見つめ、
「うーん…ちょっと変わってるからコレクションに加えてもよかったんだけどぉ…今回はいいわぁ…」
そこへ使用人が戻ってきた。
「ごくろうさまぁ…あらっ…なかったのねぇ…残念だわぁ」
マダムが自分の事のように肩をおとした。
「あたしの占いではぁ…お酒屋さん会った方がいいって出ているのぉ。結果次第で信じたりそうでなかったりするんでしょ?今回はどうするのかしら?」
マダムは悪戯っぽく訊いてきた。
「それと、これはあたしからの贈り物♪」
マダムは君の右腕に何かを刺した。
「あたしの通り名は『女王蜂』。君の腕に刺したのは細い針。どう?ちょっと疲れが違うでしょぉ?」
そういえばそんな気がしないでもない。
「君は電網系だから、効くかどうかはわからないけど…そう思うならそうじゃないのぉ?」
マダムは無邪気にくすくす笑った。
「じゃあねぇ」
マダムは占い屋を出ていく君にひらひらと手を振った。
とりあえず斜陽街を歩く