君はテープを取り出そうと、ラジカセを取り上げた。
神屋の店主は慌てふためいた。
「何をする!かえせ!」
神屋の店主は形相を変えて君に襲い掛かってきた。
君は店主と乱闘を起こしながらも、ラジカセから首尾よくテープを取り出した。
「女神様を返せ!」
店主が銅鑼のような声で怒鳴った。
君は店主を躱し、店の外へと出ようとした。

気がつくと、入り口がない。
ゴミのようながらくたのような物で埋め尽くされている。
「仲間にしてしまえ!」
店主が怒鳴った。
物が意志を持ったように君に雪崩れかかった。

数時間後。
神屋はいつものように開店休業状態だった。
ただ、新しい商品として、アナログの時計が一つ、加わっていた。

君のこの街での役割は『行方不明者』に決定をした。
君は神屋で消息を絶って以来、まだ、見付かっていない。

THE END


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