九龍的日常:5月22日


この日。
砂場では大きくイベントがあり、
龍舞やお神輿、
獅子舞なんかも出て、
それはそれはすてきなイベントとなった。

砂場は早めに片付けして、
九龍の住人は、反省会と称して、
大飯店で飲み会をするモードに切り替わった。

「やっぱり、お神輿の階段越えができる人いた方がいいよ」
「イベントは合格点じゃないかな、華々しくてよかった」
「来年は、カルタも復活させようよ」
「懐かしい人来てたねー」
「いるよ、まだそこに」
「ほんと?あ、いたいたー。どうもー」

シャックーがカクテルを作り、
ホァンが点心のほかに料理を作る。
気が向いた人が手伝いに入り、
大飯店はイベントとはまた別に、
大きな盛り上がりを見せた。

「ハット&バニーの名司会は、来年もだね」
「えー。来年もー?」
「一向に構わんが、バニーは嫌かね?」
「うー…」
「構わんそうだ!来年も司会を張らせてもらう!」
酒を片手に宣言するイエローハットと、
もごもごしているオートバックスバニー。

ビビアンはどこかのおじいさんとまんじゅうを食べている。
ロックはノットマンと、静かに飲んでいる。
ケージはとろとろして潰れそうだ。
シアンは歌を歌いますと言い出していて、
こっちもだいぶ酔っている。
トラは酒が飲めない。ぶーぶー文句をカートンにぶつける。

ミスター・フーは、リュイと飲んでいた。
「いかがかな、この町は」
「気に入りました。今まで見た中で一番の町です」
「そうか、それはそれは」
リュイは緑色のカクテルを傾ける。
「うまく説明できないんですけど」
「なにかな?」
「いろいろな味わいがあって、この町が美味なる町になっている気がします」
「なるほど。それは飴玉的な感覚かね?」
「ええ、そうです。この大飯店の2階の部屋でもらった飴が」
「2階の、あの女性かな」

階段を上から降りてくる女性。
「私ならここよ」

ファイアの日に、会える。
みんなに、会える。


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