ペットショップの扉を君は開けた。
扉に、戯画化された犬と猫がくすんだ色合いで描いてあったが、
ペットショップ内には、犬も猫も…小鳥一匹いなかった。

ただ、ずらりとブリキの缶が並んでた。
ラベルはない。
中が知れない分、かなり不気味であった。

「ペットを探しに来たのかね?」
老人が姿をあらわした。その片目は死んだ魚のように虚ろだ。
「ここになら、望む条件を全て備えたペットが手に入るよ…」
老人は笑った。口の両端をキュウッと吊り上げて。

どうする?


折角だから、ペットを見ていく

夜羽の妄想テープの事を訊く