君は占い屋へとやってきた。
様々な手段で占う、占い師達の個室がたくさん設けられている。
一人の客と君がすれ違った。
客が呟いた。
「マダムのコレクションになるなよ…」
それが君に向けられたものかどうかはわからなかった。
「あら、いらっしゃい」
妖艶な女性が君を出迎えた。
この、占い屋を総括するマダムらしい。
泣き簿黒が印象的だ。
君は用件を告げた。
「夜羽ちゃん?ああ、本職が終わってから、ちょくちょく占ってもらってるのよぉ〜あれだけじゃ、かせげないみたいでぇ…その時におとしていったかもねぇ〜」
マダムは使用人を一人呼び寄せ、何かを命じたらしい。
「ちょっと待っててねぇ…今、探させているからねぇ…」
そしてマダムは君に近寄り、
「占ってあげようかぁ?」
と、訊いてきた。
手には細い針が筮竹のように握られている。
「針占いっていうのよぉ…ねぇ、君は占いって信じるぅ?」
さて、どうだろう?
占いを信じる
占いは信じない
結果による