君は熱屋という店に入っていった。
大きな硝子の球状の器の中に、
小さなオレンジ色のカプセルが…直径3cmほどだろうか?…たくさん入っている。
「いらっしゃいませ」
と、出迎えたのは、女と少女の間の年齢と思われる少女だった。
「あらっ?はじめての方…?電網系ですね。ここは熱屋なんです。見ての通り、熱を売ってます」
どのあたりが熱なのかを訊ねると、
「このオレンジ色のカプセルの中に、入っているんです。熱が。1つにつき1度熱が上がるんです」
君は夜羽の妄想テープの事を訊いた。
すると熱屋の少女は、
「この街ではギブ&テイクが基本です。あなたのぬくもりを少しだけでいいんです…いただけませんか?」
どうする?
こんなものでよければ、どーぞ全部持っていってください!
1度2度なら…まぁ…
あげない